高校ミスで推薦受けられず 埼玉県に慰謝料命じる
1 事案
埼玉県立I学園総合高校(同県伊奈町)を昨年3月卒業した元女子生徒が、高校側のミスで、志望大学への指定校推薦の応募機会を奪われたとして、県に慰謝料などの支払いを求めた訴訟
元女子生徒の第1志望の大学は指定校推薦入試で、同校に対し、異なる学科に1人ずつの計2人の推薦枠を設定。だが高校は同一学科に、女子生徒のほか1人の計2人を推薦した。
結果的に、同大には別の生徒が選ばれた。ミスが発覚した時点では、第2志望だった大学への指定校推薦の応募期間が過ぎており、元女子生徒は別の大学へ進学した。
2 結果
さいたま地裁は19日、県に約143万円の支払いを命じた。野村高弘裁判長は判決理由で「元女子生徒の精神的苦痛は決して少なくはなかった」と指摘した。
県は控訴しない方針で関係者の処分を検討する。
2014.9.19 21:34 産経ニュースより