事 案 |
元の本に手を加えた参考書を出版した際、元の著者名をどこに表示すればよいかが争われた訴訟。問題となったのは、2010年4月に出版された物理学の参考書。05年9月に死亡した京大名誉教授ら2人が執筆した以前の参考書の内容を2冊に分け、別の学者が一部新たな内容を追加。表紙にはこの学者の名前だけで、名誉教授の名前は元の著者として表紙の内側に書かれていた。名誉教授の遺族らが賠償を求めていた。 |
判 旨 |
「表紙などに書くのが一般的だ」との判断を示した。その上で、「氏名表示権」を侵害したとして、元の著者名を表紙の内側に表示していた東京都内の出版社に計70万円の賠償を命じた。 |
理 由 |
通常の読者は表紙と奥付などに書かれた名前を著者と認識する。本の中に書いてあっても、外側から見ただけでは読み取ることはできない |
出 典 |
朝日新聞デジタル 3月4日(月)18時31分配信 小松隆次郎 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130304-00000029-asahi-soci |
損害賠償請求に関するご相談で弁護士をお探しなら、東京都墨田区錦糸町・押上 アライアンス法律事務所までお気軽のご相談ください。