事 案 |
静岡市駿河区の分譲マンションを建築後に耐震強度不足に気づき取り壊した建築主の「ザ・トーカイ」(静岡市葵区)が、構造計算した設計会社2社側や建築確認した市などに「強度不足を見落とした」などとして約10億円の賠償を求めた訴訟。2社は02年、耐震強度が基準を満たしているとの誤った構造計算書を市に提出。市は建築確認審査で誤りを見落とした。マンションは03年に完成。耐震強度偽装事件を機に、強度不足に気付いたトーカイは買い主から買い戻して取り壊さざるを得ず、損害を受けた。 |
争 点 |
市側は「建築主の責任」として請求棄却を求めていた。 |
結 論 |
2社側に約9億6000万円、市にもうち約6億7000万円を連帯して支払うよう命じた |
理 由 |
静岡地裁は「容易にできる数値の確認を怠った」と市の過失を指摘した。 |
備 考 |
設計会社2社のうち1社は倒産しており、元役員らが個人で賠償命令を受けた。 市は控訴を検討。 |
出 典 |
毎日jp 平塚雄太 http://mainichi.jp/select/news/20121208mog00m040008000c.html |
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